人工関節とは
障害のある関節を取り除いて、人工の関節を手術によって付けることは、交通事故などの緊急手術を除けば、60歳以上の年齢層で、基本的には以下の各条件を満たす場合に適応となります。なお、人工の関節を付ける手術を人工関節置換術とよびます。
①痛みがあまりにひどいため、日常生活に支障を来す場合
②手術以外の各種の保存療法では治療効果がみられない場合
③関節が著しく硬直したため、関節の稼働範囲が狭まった場合
④関節炎などの関節にまつわる病気の症状が進行した場合
人工関節は体内に埋め込むため、インプラントとよばれています。足に埋め込む人工関節の場合、体重を支えるなど負荷が大きいため、10〜20年が耐用年数だとされています。個人の使用状況などによって耐用年数は異なってきます。人工関節は、コバルトクロム合金、チタン合金などの金属、セラミックや特殊プラスチックで作られています。これらを固定するために骨セメントが用いられます。骨セメントを用いない方法もあり、この場合、人工関節の表面にハイドロキシアパタイト加工という特殊の加工をして、手術後に加工部位に骨が入り込む仕組みになっています。また、ネジで固定する場合もあります。人工関節が摩耗するなどで緩んだ場合には、再置換手術をします。再置換の場合には、人工関節すべてを取り外さず、一部交換の必要な箇所だけを取り外す場合があります。特に、インサートとよばれるプラスチックの部分だけの交換が多いようです。